ウルシの木からとれる天然樹脂塗料「漆」は、
縄文時代から暮らしの中で使われてきました。
岩手町でも漆が塗られた縄文土器が出土しています。
この展覧会では、国産漆の主要産地である二戸市浄法寺を中心に
岩手県北の漆と漆器を紹介します。
展覧会の案内役は、わんこきょうだい!
きょうだい達のわんこ(椀こ:お椀のこと)は漆塗りなんですよ。
漆掻きの独特の線が刻まれた漆の木や漆掻きの道具、
漆器などをわんこきょうだいの案内で見てみましょう。
縄文時代から現代まで私たちの暮らしのそばにある漆(ウルシ)について
改めて知る機会となれば幸いです。
3月8日(日)には、
「いわての漆セミナー」を開催します。
浄法寺の職人さんがウルシの木から樹液を採取する作業〈漆掻き(うるしかき)〉の
様子をみせていただき、
午後3時のおやつタイムには、漆器を使ったお茶っこ会を開催!
楽しく漆について学び、漆器を使って美味しいおやつタイムをしましょう。
座席数は40席です。参加希望の方は当日美術館ホールにお集まりください。
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【セミナーの様子を紹介します】
3月8日(日)「いわての漆セミナー」を開催しました。
美術館外壁でも楽しそうにしている〈わんこきょうだい〉ですが、
この日はなんと〈おもっち〉が遊びにきてくれました!
おもっちの頭のわんこ(椀こ:おわんのこと)も漆塗りですからね。
アメリカ・サンディエゴから来場いただいた
フェッツァー財団会員の大渡浩平さん。
フェッツァー財団は浄法寺漆の魅力を海外に発信するプロジェクトを支援しています。
株式会社浄法寺漆産業 代表取締役社長 松沢卓生さんによる
「浄法寺漆のはなし」。
松沢さんは、県職員時代に漆と出会い、県庁を退職し
浄法寺漆の会社を起こしました。
漆と私たちの暮らしについて、歴史的な背景から現在の様子まで
さまざまなお話をいただきました。
日本うるし掻き技術保存会の協力で、
浄法寺の漆掻き職人、工藤竹夫さん、小村剛史さんに
漆掻きの実演をしていただきました。
なかなか目にすることのない職人仕事にたくさんの質問もでました。
このあと、
岩手町在住の塗師・稲垣元洋さんに自作についてお話をいただき、
最後は、漆器を手にしてお茶っこ会。
「こぶくら」とよばれる酒器には八幡平市の鷲の尾の酒粕でつくった甘酒、
お茶うけは岩手町の西田だんごの焼きだんご・胡麻だんご。
漆器の手触り、口当たりを感じながらのおやつタイムとなりました。
用意した座席が足りず、立ち見となった方もありました。
たくさんのご来場ありがとうございました。
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つい先日、文化庁から国宝や重要文化財を修繕する際に
原則として国産漆を使うことが発表になったばかり。
国産漆の主要産地は岩手町からも近い二戸市浄法寺。
この機会に、漆のことを知ってみませんか?
この展覧会は無料で観覧いただけます。
展示室では、3月29日まで
「第15回岩手町埋蔵文化財展 岩手町考古学のあゆみ」を開催します。
この展覧会も観覧無料です。ぜひ、あわせてごらんください。
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ホールの小さな展覧会
わんこきょうだいと学ぶ 岩手県北の漆展 ?浄法寺漆を中心に?
会期:2015年3月7日(土)?4月12日(日)
午前9時から午後5時まで ※毎週月曜日休館
主催:岩手町立石神の丘美術館
協力:二戸市・日本うるし掻き技術保存会・The Fetzer Institute(フェッツァー財団)・株式会社浄法寺漆産業
観覧料金:無 料
*** 関連行事 *** (終了しました)
「いわての漆セミナー ?漆を知ろう、漆器でお茶っこしよう?」
期日:2015年3月8日(日) 午後1時30分?
会場:美術館ホール
参加料:無 料 ※座席数40席
●講演「浄法寺漆のはなし」 株式会社浄法寺漆産業 代表取締役社長 松沢卓生さん
●漆掻き実演 日本うるし掻き技術保存会 工藤竹夫さん 小村剛史さん
●浄法寺の漆器を使ったお茶っこ会