4月13日(土)から企画展示室では
大船渡市出身 三浦千波展
海と山、わたしのふるさと
を開催します。
1955年、岩手県大船渡市生まれの三浦千波は、
岩手県立盛岡第一高等学校、岩手大学教育学部特設美術科に学び、
神奈川県川崎市と岩手県大船渡市のアトリエを行き来しながら制作を続けています。
南欧を旅し異国の風景を描きながら、
そこに故郷に通じるものを見つけた三浦は、
ふるさと気仙地方の自然に心をむけるようになります。
以来、北上山地の山々とその合間を流れる川、入り組んだ海岸線、
静かな湾、その向こうに広がる太平洋、
そこに降り注ぐ柔らかな光と風を追い続けてきました。
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2011年3月11日。
ふるさとの風景は一変しました。
大船渡市赤崎町の生家には2階天井まで津波が押し寄せたといいます。
自然の脅威をまざまざと見せつけられ、
今も消えることのない爪痕に心を痛めながら、
それでもなお、自然の豊かさと人の力を信じ、
三浦はふるさとの風景を描き続けています。
この展覧会では、
力強い筆のタッチと豊かな色彩で描いた風景画を中心に、
初期から最近までの油彩・グワッシュ(不透明水彩絵具)作品を紹介します。
東日本大震災から2年。
作品を通じ、いまいちど岩手の風土を感じる機会となれば幸いです。
《海と岩 碁石海岸》 60.6×72.7cm キャンバスに油彩
会 期:2013年4月13日(土)?5月26日(日)
開館時間:9:00?17:00(入場は16:30まで) 会期中無休
観覧料金:一般300円/大・高生200円/中学生以下無料
○4/13は開場式を行うため、正午より一般公開いたします
○本展チケットで屋外展示場もご覧いただけます
○20名様以上の団体は2割引、
75歳以上の方、障害者手帳の交付を受けている方は5割引になります
【会期中のイベント】
■ギャラリートーク *終了しました*
4月13日[土] 13:30? 美術館ホール 聴講無料
作品について、制作について作者がお話します
■公開制作
5月3日[金・祝]?6日[月・祝]
美術館ホールで作品を制作する様子をご覧いただけます
4/13追記
4月13日(土)午前11時より開場式がおこなわれ、
展覧会がスタートしました。
テープカットの様子
右より
石神の丘美術館友の会 会長 西田 拓広さん
展覧会作家 三浦 千波さん
石神の丘美術館館長 民部田幾夫 岩手町長
午後1寺30分からは、
三浦千波さんと当館学芸員によるギャラリートークが行われました。
三浦さんの学生時代のお話や、作品制作にまつわるお話、
そして、東日本大震災を経てますます強まったというふるさとへの思いなど、
たいへん興味深く、引き込まれるお話ばかりでした。
後半は企画展示室へ移動し、作品を鑑賞しながらのトークとなりました。
三浦さんの作品解説とあわせ、展覧会を担当した学芸員による展示の裏話など
普段なかなか聞けないお話に、お越しいただいたお客様の関心も高まったのではないでしょうか。
ギャラリートーク終了後は、石神の丘美術館友の会主催の
ティーパーティーがホールにて開催されました。
この展覧会は、5月26日(日)まで開催しています。
ぜひ多くのお客様にご覧いただければと思います。