黒沼 令 彫刻展 ヒトノカタチニミエルモノ
1978年岩手県盛岡市生まれの黒沼 令(くろぬま れい)は、現在、福島県郡山市を拠点に、木彫による人物表現に取り組んでいます。
当館では2015年に開催した岩手にゆかりある若い世代を紹介するグループ展「ISHIGAMI ART WALK part5」に参加いただき、館内だけでなく野外展示エリアでも木彫の新作《嘆息》を発表しました。石垣の上に設置された2mを超す人物像は、自然の中にあってまるで古くからそこに居たかのような存在感を示しました。
それから10年。作品はさまざまな変化をみせています。この度の展覧会では、学生時代の作品から最近作までを展示しながら、黒沼令の世界を紹介します。
「ヒトノカタチニミエルモノ」それは「人の形に見えるもの」。言葉のとおり人物彫刻を意味します。
同時に「人の形」を通してその奥に「見えるもの・表現しようとするもの」も意味しています。黒沼自身は制作について「作品に人間的なものが現れる事を目指して」と語っています。会場で作品と向き合う私たちには何が見えてくるでしょうか。
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関連イベント
■ 9月13日(土)13:30~15:00 ギャラリートーク + 作品の組立て
■ 11月3日(月・祝)13:30~15:00 ギャラリートーク + 作品の解体
どちらも企画ギャラリー・ホール/予約不要/聴講無料
企画ギャラリー内で、作品を前に作者がお話しします。また、ホールにて、寄木技法で制作された作品の組立て(9/13)/解体(11/3)を実演します。聴講や観覧は無料ですが、展覧会観覧券が必要です(9/13のみ)。参加をご希望の方は、美術館ホールにご集合ください。
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黒沼 令 KURONUMA Rei
1978年岩手県盛岡市生まれ。
2001年埼玉大学教育学部、2003年福島大学大学院を修了。
2001年国展初入選、以後毎年出品。2011年より郡山女子大学短期大学部で教鞭をとりながら制作を続ける。2012年平成23年度岩手県美術選奨受賞。
2015年「ISHIGAMI ART WALK part5 いわての現代美術と出会う、秋。」、2018年「N.E.blood 21 vol.65 黒沼令展」(リアス・アーク美術館)、2022年「福島アートアニュアル2022 かたちが生まれるとき 吾子可苗・黒沼令」(福島県立美術館)、2024年「黒沼令彫刻展 思索と行為」(喜多方市美術館)。国画会彫刻部会員。
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黒沼 令 彫刻展 ヒトノカタチニミエルモノ
2025年 9月13日(土)~11月3日(月・祝)
開館時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
休 館 日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合翌日)
観覧料金:
館内企画ギャラリーのみ 一般300円/高校生以下無料
※野外展示エリア〈花とアートの森〉共通観覧券 一般700円/高校生以下無料
・中学生・高校生の方は学生証をご提示ください
・20名様以上の団体は2割引
・75歳以上の方は5割引(年齢がわかるものをご提示ください)
・障害者手帳の交付を受けている方(〈ミライロ〉の提示も可)は無料、介助者1名は5割引
●11月3日(月・祝)「文化の日」は全館観覧無料です
主催:岩手町/岩手町教育委員会/石神の丘美術館/(株)岩手町ふるさと振興公社