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芸術監督・斎藤 純のショートコラム vol.187

当館が毎月発行している小さな情報紙「石神の丘美術館通信 イシビ」にて連載中の、芸術監督・斎藤純の
ショートコラムをご紹介します。

 

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石神の丘美術館芸術監督・斎藤 純のショートコラム vol.187

 

  昨年末、脚本家・作家の内館牧子さんが亡くなられました。ご尊父が盛岡生まれ、ご自身は秋田生まれの内館さんは東北が好きで、岩手町にも何度かお越しになっています。特に岩手町の野菜がお気に入りで、道の駅石神の丘の産直で山のように買っていかれたことを昨日のように思いだします。東京のご自宅への発送もしばしば依頼されました。

 ある年の冬にいらしたとき、降り積もった雪が青白く輝いているのを見つけた内館さんは、その驚きを週刊誌などに書き残しています。これは気温が低く、空気がきれいに澄んでいないと見られない現象なのです。

 また、盛岡文士劇の常連出演者でもあり、自ら「盛岡の人気女優」と称していました。先月、その文士劇の仲間たち17名が集まって「偲ぶ会」を開きました。ロバート・キャンベルさんから動画メッセージも寄せられ、内館さんに相応しい華やかな会になりました。

 3月は北国に住む私たちにとって、待ちに待った春の兆しを感じる時期です。それと同時に別れの季節でもあります。私は盛岡市立城南小学校の同窓会長として卒業生らに祝辞を述べることになっています。友との別れが寂しい一方、これから通う中学校への希望に満ちていることが目の輝きでわかります。明日を担うみなさんに幸多かれと祈るばかりです。

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