ここ最近、初夏の陽気が続く石神の丘では、
次々に山野草が咲きはじめています。
それまでは、土色だった地面も木々も
一気に若緑色におおわれつつあります。
今、咲いている花を少しご紹介します。
山野草は、園芸用の花とは違って
小さかったり、色も控えめだったりしますが、
山で出会うとその可愛らしさにきっと魅了されると思いますよ。
「カタクリ」
春だけ地上に姿を現し、花が終わるとやがて葉も茎も枯れ、
夏にはすっかり地上から姿を消してしまいます。
このような性質をもつ植物(カタクリ、キクザキイチゲ、フクジュソウなど)
のことを「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」とよぶそうです。
可憐な姿もあいまって、ぴったりの言葉ですね。
「キバナカタクリ」
アメリカやカナダの山地に自生するものが、
日本に園芸用に入ってきたものだそう。
「セイヨウカタクリ」、「ヨウシュカタクリ」ともよばれます。
「シラネアオイ」
以前にもブログでつぼみの状態をお知らせしましたが、
今はちょうど満開になりました。薄紫色がきれいです。
屋外展示場の石神山山頂へ至る階段付近に群生しています。
「イカリソウ」
シラネアオイの群生の近くの階段をのぼると
標高326mの石神山山頂です。
山頂付近には、花の形(船のイカリに似ている)、葉の形(ハート型!)が
印象的なイカリソウが群生しています。
「オキナグサ」
美術館ギャラリーの近くでは、
ビロードでつくられているかのような花が咲いています。
花が終わった後、フワフワのひげにおおわれた種も
ちょっとかわっていて面白い花です。
ひげのような種ができるから
「オキナ:翁(おじいさん)グサ」とよばれるのですね。
ほかにも、
「タラボ(タラの芽)」
おいしそう!?
日ごとに花が増え、緑が増える石神の丘です。
GWには石神の丘で屋外散策はいかがですか?
彫刻作品と美しい自然景観が楽しめますよ。
館内企画展示室では
4/28より「長谷川誠展 白い森の足跡」が好評開催中です。
ぜひあわせてご覧ください。