3月10日(土)から4月15日(日)まで
企画展示室では、岩手町教育委員会が主催する
「第12回 発掘された岩手町の遺跡展
北上川上流の縄文文化? ?上境田遺跡・豊岡遺跡?」
が開催されています。
岩手町の南側に位置する上境田遺跡(かみさかいだいせき)からは
縄文時代後期の注口土器(ちゅうこうどき)や単孔土器(たんこうどき)がみつかっています。
注口土器は、現代の急須ややかんのように注ぎ口がついた土器です。
単孔土器は、胴体の下部に孔のあいたとっくり型の土器です。
どちらも日常の煮炊きにつかわれたのではなく、
まつりや儀式に使われたのではないかと考えられているそうです。
このほか、上境田遺跡からは、
1000年代の景徳元寶(けいとくげんぽう)などの古銭も見つかっています。
今回の展示で紹介しているもうひとつの遺跡、豊岡遺跡(とよおかいせき)は、
岩手町の北側に位置し、
遮光器土偶をはじめ縄文時代晩期の土器などが多く出土しています。
今回の展示では、
鉢(煮炊きに使われた土器)
石鏃(狩りや漁につかわれた石の矢じり)
朱塗土器(ベンガラで赤色に彩色された土器)
などのほか、土偶片も紹介しています。
右から2列目の上は、
遮光器土偶の目の部分の欠片とおもわれるもの
その下2つは、人間の頭部を表したとおもわれる欠片です。
そのほかにも、手や足の部分などの土偶片を紹介しています。
縄文人がどのような暮らしをしていたのか、
想いをめぐらせてみませんか。