かわいた爽やかな風が吹き抜ける屋外展示場は
すっかり秋の装いです。
秋は実りの季節。
9月26日に屋外展示場で見つけた実や種を紹介します。
秋の味覚として馴染み深い、クリ。
今年ははたくさんの実がついています。
改めて見ると、トゲトゲの外皮に種子がしっかり守られているのがわかります。
地面に散らばる緑色の物体は、クルミの外皮。
クルミというと、かたい殻につつまれた形を想像するかもしれませんが、
木になっているときは、かたい殻を緑色の外皮が覆っています。
器用に外皮をむいたのは、エゾリスかな。
リスたちはこの時期、食糧集めに忙しくしているのです。
外皮をむいたあとのクルミは土の下にかくし(貯食)、
冬に備えているのですね。
ヤブハギ
ハナズオウ
マメ科の植物は、サヤエンドウやエダマメに似た
さやをつけています。
さやの中に数個の種子がはいっています。
トウカエデ
イロハモミジ
カエデの仲間はプロペラ状の翼をもった種子をつけています。
枝についているときは2枚の羽根があるように見えますが、
熟すと1つずつにわかれ、翼によってくるくると回転しながら種子を落とします。
種を遠くまで運ぶための工夫がなされているのですね。
ツリバナ
ガマズミ
秋には、鮮やかな赤い実をつけている植物も多くあります。
これらの実は、鳥たちの食糧となり、
種子は糞にまじって遠くまで運ばれます。
秋の実りには、
植物たちが生き延びるための工夫や知恵が
つまっています。
自分で動けない分、風や鳥をうまく利用して
遠いところまで子孫を運び、増やすデザインになっているのですね。
あなたも屋外展示場で、秋の実りを見つけてみませんか。