9月17日（土）より企画展示室では、
「藤井勉展 ―生命と大地―」がはじまりました。

一般公開に先立ち、午前11時からは会場式が行われました。

写真はテープカットの様子です。

中央：藤井勉さん
右：西田拓広さん（石神の丘美術館友の会会長）
左：民部田幾夫町長（石神の丘美術館館長）

同日、午後1時30分からは
藤井勉さんと当館芸術監督・斎藤純の対談が行われました。
藤井さんの作品に対する思いや、作品制作時の裏話、そして学生時代の事など、
普段はなかなかお聞きすることのできない、貴重なお話ばかりでした。

また、対談の冒頭では、本展覧会に特別展示としてご出品いただいた
≪風と潮の神話≫について、藤井さんがお話をしてくださいました。

≪風と潮の神話≫2011年　油彩・キャンバス／162.1×227.2?

この作品は、1990年に発表された同名作品を再制作（制作途中）したものです。
もともとの作品は、岩手県陸前高田市の「キャピタルホテル1000」に展示されていました。
しかしながら、3月の大震災でホテルが被災し、作品の行方もわからなくなってしまったそうです。

過去の作品を再び描くことについて最初はとても悩まれたそうですが、
奥さまの言葉に背中を押され、今回の再制作に踏みきったとのこと。

展覧会開幕の直前まで制作されていたこの作品は、美術館のホールに展示されています。
さまざまな思いが込められた力作を、ぜひ会場でご覧ください。

この展覧会は、11月6日（日）まで開催されています。
会場では、藤井さんがこれまでに描かれた油彩・水彩作品36点を紹介しております。
芸術の秋にぴったりの展覧会ですので、ぜひおでかけください。