10月2日(土)、工房棟では、
開催中の企画展関連行事として、
出品作家の一人、渡邊淳さんに教えていただいて
フレスコ画の制作に取り組みました。
フレスコは古くから壁画を描くために使われてきた技法です。
ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井画などが有名ですね。
「フレスコ(fresco)」はイタリア語で「新鮮な・新しい」との意、
英語では「フレッシュ」にあたる言葉です。
言葉の通り、タイルに塗った漆喰が「フレスコ」=乾ききらないうちに
水でといた顔料で絵を描きます。
顔料は、下地の漆喰の石灰の成分が空気中の二酸化炭素に触れ、
炭酸カルシウムに変化することで、画面に定着します。
炭酸カルシウムは水にとけませんので、
大変保存性に優れた技法です。
参加したみなさんは思い思いの絵をタイルに描き、
作品を完成させました。
この後、ゆっくり時間をかけて乾燥させることで、
色落ちすることない、作品が仕上がる予定です。
明日、3日は、
フレスコ技法のなかでも、
漆喰をひっかいて作品をつくる「グラッフィート」という技法を
教えていただきます。
まだ若干の余裕がありますので、
参加を希望の方は美術館へお電話で申し込みください。