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芸術監督・斎藤 純のショートコラム vol.181

当館が毎月発行している小さな情報紙「石神の丘美術館通信 イシビ」にて連載中の、芸術監督・斎藤純の
ショートコラムをご紹介します。

 

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石神の丘美術館芸術監督・斎藤 純のショートコラム vol.181

 

 私にとってアートは日々の暮らしに豊かさと癒しを与えてくれる、個人的なものでした。そんな私が石神の丘美術館で十数年間の経験を積む中で、学んだことがあります。それは、以下の三つに集約することができます。

 アートは人と人をつなぐ。

 アートは人とモノをつなぐ。

 アートは人と地域をつなぐ。

 これらは現代社会において、アートに求められている役割でもあります。

 さて、今年2月に岩手町は三菱地所㈱とパートナーシップ協定を締結しました。同協定に基づく最初のプロジェクトとして、三菱地所が東京駅日本橋口前で管理運営する交流広場「トウキョウ・トーチ・パーク」に、岩手町在住の彫刻家ケイト・トムソンさんの作品が設置され、8月3日に除幕式が行われました。岩手町から同広場に貸し出された作品は、ケイト・トムソンさんによる《SELENE》(大理石)で、岩手町所有の彫刻が県外に貸し出されるのは初めてのことです。ギリシア神話に登場するこの女神は農業の神様でもあり、岩手町の農業振興の祈りが込められています。

 同広場では、これまでに他自治体や企業と連携した日本の文化や魅力の発信に力を入れており、このたびの《SELENE》設置を機に、首都圏での「農業アートのまち」岩手町の活動拠点として期待が寄せられています。これは、先に挙げた三つの役割を具体化した好例と言っていいでしょう。

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