好評開催中の「芸術講座 クラシック音楽 はじめの一歩」に続き、
当館芸術監督・斎藤純が絵画作品について語る
「絵画は何を描いてきたか」を開催します。
平成26年度のテーマは
「〈風景篇〉ターナー [Joseph Mallord William Turner]」です。
芸術に親しんでいただくきっかけづくりとして気軽にご参加いただければ幸いです。
《石神の丘美術館芸術監督・斎藤純からのメッセージ》
絵を楽しむ基本は「きれい・きれいじゃない」、「好き・嫌い」といった主観です。
でも、それでは絵の表面をなぞっただけで、内部まで味わったことにはなりません。
たとえていうなら、ショートケーキは見ただけで「甘い」とわかります。
「甘い」ということは誰にもわかりますが、実際に口に入れてみなければ、
見た目は同じショートケーキでもお店によって味が違うということまではわかりません。
味の違いがわかるためには、味覚の経験が必要です。
経験は蓄積されて知識となります。
さまざまなケーキを味わうときに実は知識がずいぶんと役に立っているわけです。
絵も同じです。
絵を前にしたとき、しばしば「わかる・わからない」という判断をしがちです。
一般に風景画については「わかる」と思われがちですし、
抽象画については「わからない」と思われがちです。
けれども、絵画を鑑賞するうえでは「何が描いてあるか」がわかったとしても、
それで「絵をわかった」ということにはなりません。
この講座では「きれい・きれいじゃない」、「好き・嫌い」より一歩踏み込んだ
絵の楽しみ方をわかりやすく紹介していきます。
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石神の丘美術館芸術監督・斎藤純の芸術講座
「絵画は何を描いてきたか」
平成26年度テーマ:〈風景篇〉ターナー
■第1回
2014年5月6日(火・祝)13:30?15:00
終了しました
■第2回
2014年10月25日(土)13:30?15:00
終了しました
【講 師】 斎藤 純(作家/当館芸術監督)
1957年盛岡市生まれ。1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』で作家デビュー。
1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を授賞。
美術品オークションを舞台にした『モナリザの微笑』や、美術館を舞台にした恋愛小説『凍樹』、
オートバイ小説の 『暁のキックスタート』、『ペダリスト宣言! 』、
『銀輪に花束を』などの著書がある。
2009年より、岩手町立石神の丘美術館芸術監督を務める。日本ペンクラブ環境委員、
花巻市萬鉄五郎記念美術館運営委員、もりおか復興支援センター長も務めるなど、
美術や音楽、街づくりなど幅広い活動を行っている。