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芸術監督のショートエッセイ 石神の丘から vol.76

美術館で毎月発行している小さな情報誌

「石神の丘美術館通信ishibi《いしび》」にて連載中の、

芸術監督・斎藤純のショートエッセイをご紹介します。



なお、過去のエッセイをご覧になりたい場合は、

「美術館通信」コーナーよりpdf形式でご覧ください。





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石神の丘美術館芸術監督・斎藤純のショートエッセイ

「石神の丘から vol.76」






明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

朝日新聞土曜版〈Be〉の「作家の口福」という3回連載エッセイの最終回に「野菜の宝庫 岩手町にぜひ」と題して(このタイトルは担当編集者が付けてくれたのですが)岩手町自慢を書いたところ、町内はもとより各方面から反響がありました(盛岡の友人知人らからは「なぜ盛岡のことを書かなかったんだ!」と責められました)。

長引く景気の低迷や人口減少など、地方にとって受難の時代です。
地域の資源(資源には産業はもちろんですが、風景やそこに暮らす人々も含まれます)を活かした街づくりが地方再生の鍵を握っていると思います。
それをお手伝いする意味でも、機会があるたびに岩手町のことを宣伝していくつもりです。

資源といえば、雪も重要な資源のひとつです。

私は昨シーズンからスキーを再開しました。
雪国に暮らしているのだから、雪という資源を楽しもうと思い立ったのです(残念なことに今年は雪が少なく、
1221日の時点では夏油スキー場しかオープンしていませんが)。

スキーを再開したそもそものきっかけは、冬の運動不足の解消でした。
実際、スキーは思っていた以上にいい運動になります。
また、オートバイにもロードバイク(長距離競技用のスポーツ自転車)にも乗れない冬は私にとって憂鬱な季節でしたが、雪を待ち焦がれるという劇的な変化が起きました。
これは私の中で革命が起きたようなものです。
身体的な健康ばかりでなく、精神衛生上もスキーは有効なようです。

もともと子どものころに、学校でかなり徹底的にスキーを仕込まれましたから、私自身の中に眠っていた資源を掘り起こしたということができるかもしれません。

もうひとつ、私はギターに熱中しています。
実はこれも再開したもののひとつです。

10代半ばから20代初めにかけて私はギター中心の生活をしていましたが、大学を卒業し、東京を離れるときにギターと縁を切りました。
「これからは聴くだけにしよう」と決意したのです(今思うと、あまりに熱中しすぎて疲れたのでしょう)。

10年前、ギターを弾かなければならない事情が生じ、それが私のギター熱を再燃させることになりました。
私の中に眠っていた資源が掘り起こされたわけです。
いつかそのことは改めて書こうと思います

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