3月2日よりふたつの展覧会がはじまりました。
どちらも岩手町の歴史・文化にかかわる展示です。
展示室では、
第13回岩手町埋蔵文化財展
石神の丘美術館リニューアル10周年記念
発掘された岩手町の遺跡展十年記
が開催されています。
当館では、リニューアルオープン以後毎年1回
岩手町教育委員会が主催し、町で発掘された土器などを紹介する
埋蔵文化財展が開かれています。
今年は、美術館で展示を開催するようになって10回目、ということで
過去の展覧会で紹介した遺物を一同に会しての展示となっています。
縄文時代といえば、思いうかぶのは土偶、という方も多いのではないでしょうか。
豊岡遺跡出土 遮光器土偶 (岩手県立博物館蔵)
独特の人型から、いろいろな想像をしてしまいます。
どじの沢遺跡出土 土面 (個人蔵)
こちらは、しっかりした鼻が印象的な土面。
展示品は縄文時代のものだけではありません。
黄金堂遺跡出土 上/塑像螺髪(上)、下/塑像衣服〈と考えられるもの〉
画像の上部の丸いものが螺髪(らほつ)です。
直径は8cm程度あります。
螺髪(らほつ)とは、大仏さまの丸まった髪の毛のことです。
螺髪の大きさからすると
「丈六仏(およそ5mの仏像)」があったと考えられます。
時代ははっきりしないものの、
奈良から平安時代の遺物だと考えられるそうです。
また、螺髪を釘で留めたあとがあり、
釘が鎌倉時代のものであると考えられることから、
仏像は長い間安置されていたのではないか、と推測されるのだとか。
岩手町の仏教文化を想像させる遺物です。
ほかにも、
黒内?遺跡出土 甲虫型土製品
桜遺跡出土 顔面付注口
上境田遺跡出土 単孔土器
どじの沢小堂跡出土 青銅製八稜鏡
浮島古墳群出土 直刀
など普段は見ることができない貴重な遺物が展示されています。
ホールでは、
町のみなさんから提供いただいた写真などを紹介する
シリーズ企画
岩手町の記憶コレクション
思い出の沼宮内駅part2
を開催しています。
昭和40年代の蒸気機関車の写真、沼宮内駅の写真、
国鉄時代の鉄道グッズなどを紹介しています。
展示はどちらも3月31日まで開催、無料で観覧できます。
この機会に
先人の歩みを学び、ふるさとを知ってみませんか。