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屋外展示場は秋の気配  追記2あり

9月に入っても
最高気温が30℃を超える日が続いていたのも、今は昔。
涼しい風が吹き、夕暮れも早くなったこの頃です。

空気が爽やかで、屋外の散策にはもってこいの季節。
美術館の屋外展示場では、ハギが咲き秋らしさ満点です。

今、屋外展示場で私たち職員が気にしているものがこちら↓

なんだかわかりますか?
これはおそらく、たぶん
「キノコの女王」ともいわれる、キヌガサタケのこどもなのです。

屋外展示場のとある場所には、数年ごとにキヌガサタケが姿をあらわします。
中華料理では高級食材として用いられるキノコなのだそうですが、
独特の姿形、そして甘いような酸っぱいような独特の匂いのあるキノコです。

写真はまだ幼い状態で、マシュマロのような見た目ですが、
十分に成長すると、写真の卵状の殻をやぶって、
レース状の網目をまとった姿をあらわします。
「キノコの女王」の名にふさわしい、豪華なドレスを着ているかのような姿です。

ですが、成長のスピードがはやく、なかなか最も美しい姿を見ることができないのです。
いつもお目にかかるのは、少し枯れかけの状態。
今回こそは、美しい姿を写真に収めたいと思っています。
どんな姿かは、また改めてご紹介します。お楽しみに。

10/2追記

ちょっと写真をとるのが遅くなってしまいました。
レース部分が乾燥して残念な姿です。

今日は、地面に落ちた栗?と思わせるような形のキノコ
ヒナツチガキも見つけました。


10/3追記

また、かわった形のキノコ、
キツネノエフデ(狐絵筆)の紹介です。
屋外展示場・こかげの散策路でみつけたもの。

写真ではついていませんが、キヌガサタケなどと同じように、
根元には卵状の袋があり、
成長すると、この袋を突き破ってのびるキノコです。
(キヌガサタケと同じスッポンタケ科です)

きれいな赤色ですが、
匂いが独特で、あまり近くでは嗅ぎたくありません。

人にとっては嫌な匂いですが、
この匂いにひかれて虫たちは集まります。
虫によって胞子を広げる仕組みをもっているのです。

いつでも見られるわけではありませんが、
今年、スッポンタケ科のキノコは当たり年なのか
例年になく幼菌がたくさんあります。
詳しい場所は、どうぞ受付でおたずねください。

追記ここまで

こちらもちょっと変わった姿の植物。
「ギンリョウソウ(銀竜草)」がこの時期にも?
と不思議に思い調べたところ

こちらは「アキノギンリョウソウ」またの名を「ギンリョウソウモドキ」というのだそう。
葉緑素をもたない真っ白な不思議な植物です。

石神山の山頂へ向かう階段わきで見ることができます。

写真のガマズミはじめ、
秋には赤い実も多く見かけるようになりますね。
この鮮やかな赤い色は、鳥に食べてもらい、
種を遠くに運んでもらうための、植物の戦略なのだそうですよ。

ぶれてうまくとれなかった一枚。
写っているのはアカゲラです。
もう少し秋が深まり木の葉が落ちると、野鳥の観察に向くようになりますね。
石神の丘美術館では、友の会が主催して野鳥観察会も開催しています。

秋のおすすめ地図です。

彫刻作品にくわえ、屋外展示場の自然も楽しみに
美術館へどうぞおでかけください。

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