最新情報・ブログ

芸術監督のショートエッセイ 石神の丘から vol.74

美術館で毎月発行している小さな情報誌

「石神の丘美術館通信ishibi《いしび》」にて連載中の、

芸術監督・斎藤純のショートエッセイをご紹介します。



なお、過去のエッセイをご覧になりたい場合は、

「美術館通信」コーナーよりpdf形式でご覧ください。





********************************************************************



石神の丘美術館芸術監督・斎藤純のショートエッセイ

「石神の丘から vol.74」






秋も深まり、オートバイとロードバイク(長距離競技用の自転車)のシーズンを終えようとしています。
オートバイを昨秋に買い換えたばかりなので、今シーズンはツーリング計画をいくつも立てましたが、なかなか時間がつくれず、結局は北海道と福島にしか行けませんでした。
県内もあちこち行きたいところがあったのですが、やはり計画倒れでした。

ロードバイクにもあまり乗れず、今年は最低記録をつくってしまいました。
それだけ忙しかったということですから、見方によっては喜ぶべきことなのかもしれません。

その一方、今年も奈良、京都、静岡、名古屋、大阪、東京それに近県の仲間たちが大勢やってきて、ツーリングやサイクリングを満喫していきました。
彼らは口々に「岩手はたとえ入県料を払ってでも走る価値がある」と言います。
日本は豊かな自然に恵まれた国ですが、それをオートバイやロードバイクに乗って楽しめる環境の整っている地域となると、実はそう多くないようです。
それに、有名な場所(たとえば箱根や日光)は休日ともなれば渋滞となり、ストレスが溜まるばかりです。
その点、岩手は交通量が少ないので、のびのびと景色を楽しむことができます。

私たちがふだん見慣れた風景でも、岩手を訪れた人たちにとっては新鮮な驚きに満ちているものです。
彼らとの小さな旅は、そんなことを教えてくれます。

かつてはこの季節になると、これから四ヶ月あまりオートバイにもロードバイクにも乗れなくなるせいで憂鬱になったものですが、去年からスキーを再開したおかげで、冬の到来を待ち焦がれて気分が浮き立つようになりました。
家にこもりがちになる冬季間の健康のために始めたスキーが、メンタルヘルスにもいい効果を及ぼしているわけです。
スポーツの効能のひとつと言っていいでしょう。

過去の記事

開館時間・休館日

◆開館時間
9時~17時
(入館は16時30分まで)
◆休館日
・毎週月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日/臨時開館の場合有り)
・年末年始(12/29~1/3)

→観覧料・アクセス
→お問い合わせフォーム