当館が毎月発行している小さな情報紙「石神の丘美術館通信 イシビ」にて連載中の、芸術監督・斎藤純の
ショートコラムをご紹介します。
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石神の丘美術館芸術監督・斎藤 純のショートコラム vol.158
〈花とアートの森フェスタ2023〉(6月24日~7月17日)には県内外から多くの方にお越しいただきました。ありがとうございました。引き続き〈花とアートの森〉ではたくさんの草花と、三沢厚彦さんと西野康造さんの作品を初めとする彫刻をご覧いただけます。草花は毎日のように変化し、一週間でがらりと様相が変わりますから、まだまだ何度でもお楽しみいただけると思います。
開催中の『いわてでえがく いわてでつくる』展も好評です。〈花とアートの森〉同様に百花繚乱の作品群は、観るたびにさまざまな感興を呼び起こします。たとえば、ギャラリーは音ひとつない静かな空間なのですが、そこに一歩踏み入れたとたんに私には楽(がく)の音(ね)が満ちているように感じられ、心が華やぎます。
8月にはおよそ3年ぶりとなるラトゥール・カルテットのコンサートが当館ホールにて開かれます。ラトゥール・カルテットは2009年6月に当館で産声を上げた弦楽四重奏団です。これまでに数多くのコンサートを重ね、創作オペラや朗読劇など舞台芸術の音楽でも活躍し、岩手の音楽界にとって欠かせない存在となっています。
弦楽四重奏を小沢征爾氏は「オーケストラの基本」とおっしゃって、その育成に尽力なさってきました。盛岡でもなかなか実演に接する機会に恵まれない弦楽四重奏のコンサートをどうぞ石神の丘美術館で堪能してください。詳細についは別掲の案内をご覧ください。