当館が毎月発行している小さな情報紙「石神の丘美術館通信 イシビ」にて連載中の、芸術監督・斎藤純のショートコラムをご紹介します。
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石神の丘美術館芸術監督・斎藤 純のショートコラム vol.133
屋外で活動するのに気持ちがいい季節になりました。
石神の丘美術館の〈花とアートの森〉には、以前に紹介した西野康造さんと三沢厚彦さんの作品に加えて、二つのデザイン遊具が〈あそびの広場〉に新しく設置されました。丸っこくて赤いのが《OMOCHI》、立方体の青いのが《CUBE》で、どちらもグッドデザイン賞、キッズデザイン賞を受賞しています。
これらをデザインした深澤直人さんは、「飽きないで長く使える」、「ふつうにいい」というコンセプトにこだわっているデザイナーです。一般にクライアント(発注者)は「ほかにない(突飛な)デザイン」を求めますから、これはこれで冒険だといえます。無印良品などでのお仕事を見れば、その姿勢は明白でしょう。
本来、デザイナーの仕事は「無署名」であり、そこが芸術家との大きな違いでもありますが、あえてご紹介したしだいです。