当館が発行している小さな情報紙「石神の丘美術館通信 イシビ」にて連載中の、芸術監督・斎藤純のショートコラムをご紹介します。
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石神の丘美術館芸術監督・斎藤 純のショートコラム vol.191
ちょっと珍しい光景を見ることが続いています。それというのも、『菅沼綠 新作展 芸術とはナンだというトンチンカンな話』を開催中の企画ギャラリーにいらっしゃるみなさんが、とてもいい笑顔をなさっているのです。いったいどういうことなのでしょうか。
謎を解くために企画ギャラリーに入ってみました。すると、大きな不思議な形のカラフルなオブジェが白い壁に貼りついています。まず、そのオブジェの大きさに驚きます。それに、展示室一室まるごとで一つの作品なのですから、こんなに大きな美術作品は私も観たことがありません。でもそれは、決して私たち観る者を圧倒するようなことはありません。なぜか、ほんわりとした気分にさせてくれます。そして、気がつくと、我知らず微笑みを浮かべているのです。
これが菅沼綠さんの新作です。彫刻家の作品なのですから、彫刻なのでしょうけれど、いろいろな形のカラフルなオブジェによる壁画ともいえます。なんであれ、ともかく企画ギャラリーは不思議な空間と化しています。
ご覧になったみなさんがなぜ笑顔になるのか、その謎を解こうと思って企画ギャラリーに足を踏み入れたのですが、謎が深まるばかりでした。

2026年10月9日 Friday







