1993年7月に岩手町立石神の丘美術館が開館してから今年で15周年を迎えます。この記念の年にあわせ、「岩手町からはじまった美術団体〈エコール・ド・エヌ〉草創期展」と題し、美術団体「エコール・ド・エヌ」の初期の活動を振り返る展覧会を開催いたします。
「エコール・ド・エヌ」は、1957(昭和32)年、岩手町沼宮内で地元の画家・齋藤忠誠のもとに美術を愛好する町民・岩手町へ赴任した教師たちが集い結成した美術団体です。
当時、盛岡以南に比べ芸術運動の少なかった県北で、地元の人々を中心にした文化振興という出発点や、「集団としての主義をもたない」「具象・抽象を問わない」といった活動理念が他の団体にないユニークさを持っています。団体は、盛岡での展覧会を足がかりに県内にとどまらない活動を展開し、現在は盛岡を拠点とし活動を続けています。
この展覧会では、岩手町における芸術振興に大きな役割を果たした美術団体「エコール・ド・エヌ」の草創期を作品や写真資料等を通じ振り返ります。
なお、2008年6月5日(木)から12日(木)まで同団体が主催する「第50回記念 エコール・ド・エヌ盛岡展」(盛岡市民文化ホール/展示ホール)の開催が予定されており、両者併せてご覧いただくことで団体の活動や歴史についてより深く理解いただけるものと思います。
上・1962(昭和37)年「第1回エコール・ド・エヌ盛岡展」 会場/川徳デパート〈後列左から〉嶋屋征一/齋藤孝三/及川久/福川博喜/齋藤忠誠〈前列〉海野経/稲村健二/柳沢洋四郎/高橋昭治 下・下・1963(S38)年頃 制作中の齋藤忠誠(アトリエにて)
思い出の音を聴く・レコード鑑賞会
―終了しました―
会期中の土・日・祝 午後2時から 美術館ホールでは、草創期会員が好んで
聴いていたシャンソン等のレコードを聴くことができます(聴講無料)
会期終了