これまでの展示・企画展

　環境問題への関心や、スローライフ志向などから自然への関心が高まりを見せる近年、登山、植物観察会、バードウォッチングなどを通じて自然に親しむ人が増えています。自然というひとつの原点に返ることは、自分自身や生活を見つめ直すきっかけとなるのかもしれません。
　この展覧会では、風景、植物、動物など自然を被写体にしたネイチャーフォト（自然写真）およそ100点を紹介します。作品を撮影したのは、岩手県内在住の写真愛好家で結成されたサークル「いわてネイチャーフォトクラブ」会員のみなさんです。当館での展覧会は、2003年、2004年に続き3回目の開催となります。作品を通じて、普段見過ごしがちな風景や季節の移ろい、自然の造形美や驚異に触れてみませんか。

　ところで、当館には広大な屋外展示場があり、季節の草花や鳥のさえずりと共に彫刻を配置した園路の散策を楽しんでいただいております。今回は「石神の丘美術館の四季」と題した特別コーナーを設け、およそ一年にわたり同会会員のみなさんに撮影いただいた屋外展示場の表情をあわせて紹介します。
　緑が輝く季節、本展をご覧になった後は、屋外を散策し実際に自然とのふれあいもお楽しみください。

いわてネイチャーフォトクラブ
　かけがえのない自然に対し同じ価値観を共有する仲間8名で平成7年5月に結成。現在は初心者からベテランまで22名の会員が自然をモチーフに撮影会や研究会をおこなっている。　会結成以来、毎年ごとに写真展を開催しており、刻々と変化する自然や風景、多彩な表情やドラマを演出する植物･生物写真は人気が高い。