【関連行事】
9月16日(土)13:00〜/美術館ホール(聴講無料)
対談:大宮政郎×六岡康光(石神の丘美術館芸術監督)
対談の様子(左・大宮政郎氏 右・六岡康光氏)
1930(昭和5)年岩手県水沢(現奥州市)に生まれた大宮政郎は、1960年代岩手で結成された美術団体「集団N39」のメンバーとして前衛美術運動を展開した後、1968年モスクワに向かう機中で数時間にわたる夕焼けを眺めたことをきっかけに「人が動きながら、又は、移動しながら自らスピードをもって物を見、考えたなら芸術はどの様に変わるか・・・」といった視点から独自の思想「人動説」を唱え、作品化してきました。
数時間にわたる夕焼けは、地球の自転と飛行機の移動との関係というだけではとらえきれない体験であったと語る大宮は、現代における知覚の在り様の変化を感じ「移動的視点による新たな美術活動」を発想したのだといいます。
ドローイング、立体、版画、写真と多彩な表現を通じ実験と思索を繰り返しながら「人動説」の世界は深化を続けています。少年のような好奇心と独特の詩情に満ちた作品群からなる「人動説」の世界。この展覧会は、初めてその全貌を紹介するものです。
上・呼吸するランドスケープ「ロシアの風景」
1984年 カーボングラフ
中・ミリオンカラットの友人たち「パウル・クレー」
1988年 綿版画
下・圧縮された空間「ヘッドライトのオブジェ」
1995年 ミクストメディア
2006年9月16日(土)〜10月22日(日)
会期終了